愛犬や愛猫の健康を考えるとき、食事の選び方は非常に重要です。特に昨今、「グレインフリー」や「総合栄養食」という言葉を耳にする機会が増え、どちらがペットにとって本当に必要な栄養をもたらすのか悩まれる飼い主様も多いのではないでしょうか。
今回は、これらの違いや適切な栄養の考え方について、少し深掘りしながら解説していきます。
私たち株式会社LEGRAは「フードロス削減」と「プレミアムペットフード」を通じて、愛するペットの健康寿命を延ばす支援を目指しています。本記事が飼い主様の食の選択に資する内容となれば幸いです。
グレインフリーとは何か？
グレインフリーとは、穀物（グレイン）を原材料に含まないペットフードのことを指します。穀物アレルギーや食物過敏症のあるペットに対してメリットが期待され、近年人気が高まっています。穀物は炭水化物の供給源として一般的な原材料ですが、一部のペットにとっては消化が難しかったり、アレルギー反応を引き起こすことがあります。
グレインフリーのメリット
グレインフリー製品は、穀物に代わって高品質なたんぱく質や脂質を中心に構成されていることが多く、筋肉や免疫力の維持に貢献。穀物アレルギーを持つペットにとっては、症状改善や皮膚の健康維持につながるケースがあります。
ただし、穀物は必ずしも有害ではありません。炭水化物源としてエネルギー供給や腸内環境の維持に役立つため、個々のペットの健康状態に合わせた選択が必要です。
また、穀物が除かれている分、代わりに肉や魚、野菜などの原材料に依存しがちになるため、原材料の質やバランスが重要となります。
総合栄養食とは？その意義と基準
総合栄養食とは、ペットが健康を維持するために必要なすべての栄養素をバランス良く配合している食品のことを言います。日本ではペットフード安全法やペットフード公正取引協議会のルールに基づき、栄養バランスと安全性が保証された製品のみが「総合栄養食」として認定されます。
総合栄養食の重要ポイント
総合栄養食は、エネルギー源、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、繊維質など必要な栄養素を過不足なく配合しているため、これだけで愛犬や愛猫の日常的な健康維持が可能です。
さらに、獣医師やペット栄養学の専門家が監修し、成分の質や安全性にも配慮されているかどうかが信頼の基準となります。
栄養の偏りによる健康リスクを避けるため、特定の原材料を排除するグレインフリー製品であっても、総合栄養食として認められているかどうかは非常に重要なチェックポイントです。
グレインフリーvs総合栄養食｜本当に愛犬・愛猫に必要な栄養とは
では、実際に愛犬や愛猫に与えるべきフードはグレインフリーか、総合栄養食か、どちらが適しているのでしょうか。
答えは「ペットそれぞれの健康状態や生活環境に合わせて選ぶこと」が最も重要です。双方にはそれぞれにメリットと課題があるため、一概にどちらが良いとは言い切れません。
健康状態の把握が選択の第一歩
例えば、消化器官が敏感でアレルギーを持つペットにはグレインフリー食が適している場合があります。一方、健康で特に食物アレルギーのないペットには、豊富な栄養素がバランスよく含まれる総合栄養食が向いています。
私たちが開発するペットフード「LEGRA FOODS」シリーズも、獣医師の監修のもと安心・安全を追求しつつ、フードロス削減に貢献しながら栄養価の高いプレミアム食材を活用しています。たとえば、「RUBY JERKY WAGYU」では、宮崎県産の黒毛和牛を100％使用し、無添加で高タンパク、抗酸化、腸活を意識した設計となっています。見た目が悪いなどで廃棄されていた食材を活用し、サステナブルかつ健康寿命延伸を目指す食事として提案しています。
このように、食材の質や栄養面への配慮、製品の安全性が伴うことが極めて重要です。
炭水化物の役割を再認識する
グレインフリーが注目される一方、炭水化物は消化やエネルギー供給はもちろん、腸内環境の維持にも役立つことが研究で明らかになっています。穀物に含まれる食物繊維が善玉菌のエサとなり、腸の健康を支えることで免疫力強化にもつながります。
そのため、炭水化物を完全に排除するのではなく、適切な種類と量を含むことがペットの健康に寄与するケースも少なくありません。
ペットフード選びのポイントと今後の展望
ペットの食事は生活の質を大きく左右します。愛犬・愛猫にとって最適なフードを見つけるためには、まずは健康状態を把握し、必要に応じて獣医師のアドバイスを仰ぎましょう。
成分表示と品質管理の確認
製品を選ぶ際には、成分表示を細かく確認し、合成添加物の有無や原材料の産地、栄養成分のバランスをチェックします。弊社LEGRAの製品は完全無添加製法で、宮崎県産黒毛和牛や青森県大間産本鮪など、高品質な国産素材にこだわっている点が大きな特徴です。
また、長期保存に向けた安全設計として保存料・着色料・香料を一切使用していない点や、獣医師監修のもと開発されていることも安心材料となります。
持続可能性の観点からの食事選択
地球環境や社会課題に配慮した食事選択も、現代のペットフードにおいて欠かせない視点です。フードロスは年間540万トンにも及び、未利用の高栄養食材を活用する弊社の取組みは、ペットの健康寿命を延ばすだけでなく、持続可能な社会づくりにも資するものです。
このように、ペットフード選びは単純に栄養だけでなく、環境や社会への影響も考慮する時代に入っています。
今後の食事管理とテクノロジーの活用
健康データの収集とAI技術の活用も急速に進み、ペット一頭一頭に合わせた栄養管理や健康サポートが可能になりつつあります。LEGRAでは、AIヘルステック事業を通じてデータに基づく最適な栄養ソリューションの提供を目指しています。
これにより、グレインフリーや総合栄養食を区別するだけでなく、ペット自身の体質や健康状態に寄り添ったパーソナライズドフードの時代も期待されています。
まとめ
グレインフリーと総合栄養食は、それぞれ異なる特長を持ちますが、どちらが「良い」「悪い」ではなく、ペットの健康状態やライフステージに合わせた選択が最も大切です。
重要なのは、原材料の質の高さや安全性、栄養バランスの確保であり、また、それらを支える専門家の監修や最新の技術の活用も欠かせません。
弊社LEGRAは、日本が誇る極上食材を活用し、愛犬・愛猫の健康寿命延伸と持続可能な社会づくりを両立させるペットフードの提供に努めています。これからも、飼い主様とペットの健康で幸せな毎日を支えるため、一歩ずつ着実に歩んでまいります。
